ふくろう訪問看護ステーション　−ジェントルエイド株式会社−

設立のきっかけはなんですか？ 

私は生まれた時、2,100グラムの低出生体重児でした。医療スタッフのおかげで、今日まで無事に成長することができたと思っています。母が准看護師だったこともあり、両親から医療関係に進んではと言われ、高校生の時に看護師の道に進もうと決めました。高校卒業後は祖母の家に下宿しながら看護学校に通いました。朝方まで勉強している私に祖母がそっとコーヒーを入れてくれるなど、優しい気遣いが嬉しくて、祖母の存在が日々の心の支えとなっていました。

看護師になり病院や施設で働いていましたが、6年程前に祖母が他界。看護師なのに、お世話になった大好きな祖母の健康管理ができず助けることができなかった、と悔やみました。祖母の死で日々の生活の中での健康管理の重要性に気づいた私は、訪問看護の世界へ進もうと決意。訪問看護施設での勤務を経て、ふくろう訪問看護ステーションを設立しました。

冒頭の仕事への想いをベースに、今後の展望を聞かせてください

人間が生活していく上で必要なのは食事や生きがいなどの喜びと、衣類や住居といった物理的なもの、気持ちよく過ごせる環境と健康だと思います。私達は現在、健康の部分を支援していますが、今後は徐々にサービス拡大をし、利用者の方が今まで培ってきたスキルや知識を活かせる場、生きがいを持てるようなコミュニケーション事業を展開できれば、と考えています。